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「楽天ポイントで投資できるなら、タダで資産が増えるんじゃない?」——わたしも最初はそう思ってた。でも実際にポイント投資を始めてみると、「え、このポイント使えないの?」「思ったほどお得じゃないかも……」と感じる場面がけっこうあったんだよね。
楽天証券のポイント投資はたしかに便利な仕組みだけど、デメリットや制限を知らないまま始めると「こんなはずじゃなかった」となりかねない。この記事では、ポイント投資の落とし穴を具体的に整理していくので、自分に合うかどうかの判断材料にしてほしい。
※本記事の情報は2026年7月25日時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
この記事でわかること
- 楽天証券ポイント投資の仕組みと基本ルール
- 見落としがちな7つのデメリットと具体的なリスク
- 「ポイント投資」と「ポイント運用」の違いと、混同すると損する理由
- SBI証券・マネックス証券との客観的な比較
- ポイント投資が向いている人・やめたほうがいい人の判断基準
- 公式サイトでは見つけにくい実際の使い勝手の盲点
楽天証券ポイント投資の仕組みを30秒で理解する
まず結論から。楽天証券のポイント投資は、楽天ポイントを使って投資信託や国内株式(現物)を購入できるサービス。ポイント1ポイント=1円として使えて、現金と組み合わせての注文もできる。
ここで押さえておきたい基本ルールはこのあたり。
- 使えるのは通常ポイントのみ(期間限定ポイントは不可)
- 投資信託は1ポイント(1円)から購入可能
- 国内株式(現物)にもポイントが使える
- 購入後は通常の投資信託・株式と同じ扱いになる(値動きあり)
- 売却代金は現金で受け取る(ポイントには戻らない)
ポイントで買ったとしても、購入後の扱いは現金で買った投資商品と全く同じ。ここが「ポイント運用」との大きな違いなんだけど、この点は後のセクションで詳しく触れるね。
仕組み自体はシンプルなんだけど、「シンプルだからデメリットもないだろう」と思うと落とし穴にハマる。わたしが最初につまずいたのは、まさにこの「簡単そうに見える」ところだった。
楽天証券ポイント投資の7つのデメリットと具体的なリスク
ここが本題。楽天証券のポイント投資で「知らなかった」と後悔しやすいデメリットを7つ、具体的に整理していく。
デメリット①:期間限定ポイントが一切使えない
楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類がある。ポイント投資に使えるのは通常ポイントだけ。
楽天経済圏を活用している人だと、キャンペーンやSPUで付与されるポイントの多くが期間限定ポイントなんだよね。「ポイントたくさん貯まったから投資に回そう」と思っても、実際に使えるのはその一部だけ、というケースがかなり多い。
期間限定ポイントは楽天市場での買い物や楽天ペイでの支払いには使えるので、ポイント投資に回せないぶんは別の方法で消化する必要がある。
デメリット②:元本割れリスクは普通にある
「ポイントだからノーリスク」と思いがちだけど、これは完全な誤解。ポイントで購入した投資信託も株式も、価格変動リスクは現金で買った場合と全く同じ。
たとえば1,000ポイントで購入した投資信託が800円に値下がりすれば、200円ぶんの損失が出る。「元手がポイントだから精神的にラク」という考え方はあるけど、含み損が出ること自体は避けられない。
個人的には「ポイントだから損しても平気」と思って値動きの大きい商品に手を出すと、投資の判断が雑になりがちだと感じた。ポイントだろうと現金だろうと、投資判断は同じ基準でやったほうがいい。
デメリット③:SPU(スーパーポイントアッププログラム)の条件変更
以前はポイント投資でSPU倍率が上がるメリットが大きかったけど、楽天グループのSPU条件は頻繁に改定されている。
SPUの具体的な条件や倍率は改定が続いているため、「ポイント投資をすればSPUが○倍になる」という情報は時点によって異なる。最新のSPU条件は楽天証券公式サイトで確認してほしい。
正直なところ、SPU目的だけでポイント投資をするのは、条件がコロコロ変わるリスクを考えると微妙だと思う。
デメリット④:投資対象に制限がある
ポイントが使えるのは投資信託と国内株式(現物)のみ。米国株や海外ETFへの直接的なポイント利用はできない。
「S&P500に連動する投資信託」はポイントで買えるので、間接的に米国市場に投資すること自体は可能。ただ、個別の米国株をポイントで直接買いたい人にとっては制約になる。
デメリット⑤:ポイント利用上限がある
投資信託のスポット購入や積立注文でポイントを使う場合、1回あたり・1日あたりの利用上限がある。大量のポイントを一気に投資に回そうとしても、制限にかかる場合があるんだよね。
具体的な上限数は変更される可能性があるため、注文時に楽天証券の画面で確認するのが確実。
デメリット⑥:売却時の税金は普通にかかる
ポイントで購入した商品であっても、売却益が出れば課税対象になる。NISA口座で購入していれば非課税だけど、特定口座や一般口座で購入した場合は約20.315%の税金がかかる(2026年7月25日時点)。
「タダのポイントで買ったのに税金取られるの?」と思うかもしれないけど、税務上はポイント利用分も取得価額として扱われるため、売却益に対して課税される。この点は国税庁公式サイトでも確認できる。
デメリット⑦:ポイント投資に夢中になって本来の資産形成がおろそかになる
これは仕組みの問題というより心理面の話だけど、わたしが使い始めて気づいたのは「ポイントで投資してる満足感」で、本来やるべき現金での積立投資が後回しになりがちだということ。
月に500〜1,000ポイント程度のポイント投資と、月3万円の積立投資では、資産形成のインパクトが全然違う。ポイント投資はあくまで「おまけ」であって、メインの投資戦略にはなりにくい。
ポイント投資とポイント運用の違いを混同すると損する理由
楽天には「ポイント投資」と「ポイント運用」の2つのサービスがある。名前が似ているせいで混同している人がかなり多いんだけど、中身はまったく別物。
| 項目 | ポイント投資(楽天証券) | ポイント運用(楽天PointClub) |
|---|---|---|
| 提供元 | 楽天証券 | 楽天ペイメント |
| 証券口座 | 必要 | 不要 |
| 購入するもの | 実際の投資信託・株式 | ポイントのまま疑似運用 |
| 売却代金 | 現金 | ポイント |
| 期間限定ポイント | 使えない | 使えない |
| 確定申告 | 必要な場合あり | 原則不要 |
| NISA利用 | 可能 | 不可 |
Tさん(28歳、会社員)は「ポイント投資」のつもりで楽天PointClubの「ポイント運用」を始めていた。3ヶ月間で2,000ポイントを運用して約200ポイントの利益が出たものの、現金化するには引き出したポイントを改めて楽天証券で投資信託に入れ直す必要があることに気づいた。「最初から楽天証券のポイント投資をやっていれば、二度手間にならなかったのに」というのがTさんの反省点。結局、楽天証券の口座を開設してポイント投資に切り替え、NISA口座で非課税のメリットも受けられるようになった。
この違いを知らないまま始めると、想定と違う結果になるから気をつけたいところ。
SBI証券・マネックス証券との比較で見えるポイント投資の弱点
楽天証券だけを見ていると気づきにくいけど、他の証券会社のポイント投資と比較すると楽天証券ならではの弱点が見えてくる。
| 比較項目 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 |
|---|---|---|---|
| 使えるポイント | 楽天ポイント(通常のみ) | Vポイント・Pontaポイント等 | マネックスポイント |
| 投資信託への利用 | ○ | ○ | ○ |
| 国内株式への利用 | ○ | ○ | 要確認 |
| クレカ積立上限 | 月10万円 | 月10万円 | 月10万円 |
| クレカ積立還元率 | 最新は公式サイトで確認 | 最新は公式サイトで確認 | 最新は公式サイトで確認 |
| 新NISA対応 | ○ | ○ | ○ |
| ポイントの貯めやすさ | 楽天経済圏で貯まりやすい | Vポイント経済圏で貯まりやすい | 投資信託保有で貯まる |
※ 各社のポイント利用範囲・還元率は改定されることがある。とくに他社分は変更が早いので、申し込む前に各社の公式サイトで最新の条件を確認してほしい。
※クレカ積立の還元率は各社で頻繁に改定されています。最新の還元率は楽天証券公式サイトやSBI証券公式サイトでご確認ください。(2026年7月25日時点・目安、最新は公式サイトで確認)
楽天証券の弱点として見えてくるポイント
ポイント経済圏への依存度が高い。 楽天証券のポイント投資は「楽天ポイントを普段から大量に貯めている人」でないとメリットが薄い。楽天カードを使わず、楽天市場もあまり利用しない人だと、投資に回せるポイント自体が少なくなる。
一方、SBI証券はVポイントやPontaポイントなど複数のポイントに対応しているため、特定の経済圏に縛られにくいという強みがある。
クレカ積立の還元率の変動リスク。 楽天証券のクレカ積立還元率は過去に大きく改定された経緯がある。こうした還元率の変更は今後もありえるので、「還元率が高いから」だけで選ぶのはリスクがあると思う。
公式サイトでは見つけにくい、実際に使ってわかった盲点
ここは他の比較サイトではあまり触れられていない、わたしが実際にポイント投資を使い続けて気づいた点をまとめておく。
盲点①:積立注文でのポイント利用設定は「毎回」ではない
楽天証券で投信積立にポイントを使う場合、「毎月○ポイントを使う」か「すべてのポイントを使う」といった設定をあらかじめ行う。ただ、この設定を一度忘れると、ポイントが使われないまま現金だけで積立が実行されることがある。
実際やってみると思ったより気づきにくくて、「3ヶ月間ずっとポイント使わずに積立してた」という経験があった。設定画面が注文フローの中で少し見つけにくい位置にあるのが原因だと思う。
盲点②:ポイント投資の「お得感」は実際に計算すると意外と小さい
月に1,000ポイントをポイント投資に回したとして、年間で12,000円ぶんの投資。仮に年利5%で運用できたとしても、1年後の利益は600円程度。もちろんゼロよりはいいけど、「ポイント投資で資産形成」と考えるにはスケールが小さい。
ポイント投資の本当の価値は「投資のハードルを下げること」にある。これが想定外だったんだけど、ポイントで投資を始めたことで投資信託の仕組みや値動きに慣れて、その後に現金での積立投資をスムーズに始められた——という副次的な効果のほうが大きかった。
盲点③:ポイントで買った投信と現金で買った投信が混在すると管理がややこしい
同じ投資信託を「ポイントだけで買った分」と「現金で買った分」で分けて管理したい人がいるかもしれないけど、楽天証券の画面上では両者は区別されない。取得単価が平均化されるので、「ポイント分だけの損益を見たい」というのは基本的にできない。
ここが不便だった点で、正直「ポイント投資専用のファンドを1つ決めて、そこだけにポイントを入れる」という運用にしたほうが精神的にはスッキリする。
楽天ポイント投資が向いている人・やめたほうがいい人の判断基準
デメリットをここまで見てきたうえで、「じゃあ結局やるべきなの?」という判断基準を整理する。
向いている人
- 楽天カード・楽天市場を日常的に使っていて、通常ポイントが毎月1,000ポイント以上貯まる人
- 投資に興味はあるけど、いきなり現金を投じるのは怖い人
- 新NISA口座を楽天証券で開設済み(または開設予定)の人
- 「ポイントの使い道に困っている」人(余剰ポイントの有効活用)
- 楽天経済圏にどっぷりつかっている人
やめたほうがいい(別の方法を検討すべき)人
- 楽天ポイントの大半が期間限定ポイントで、通常ポイントがほとんど貯まらない人
- ポイント投資だけで本格的な資産形成をしようとしている人
- 楽天経済圏を使っておらず、ポイントの貯まりが少ない人
- すでにSBI証券などで投資環境が整っていて、わざわざ楽天証券に乗り換える理由がない人
- 投資判断が「ポイントだから」で雑になりそうな自覚がある人
学ばなくていい、楽すればいい——ポイント投資はまさにその入り口として使えるけど、「入り口のまま」で止まると効果が限定的になる。ポイント投資で投資の感覚をつかんだら、現金での積立投資にステップアップしていくのが現実的な活用法だと思う。
新NISAのつみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円、合計で非課税保有限度額は1,800万円(2024年以降の恒久制度)。ポイント投資で非課税枠をフル活用するのは現実的ではないから、あくまで現金での積立と組み合わせて考えるのがいいよね。
投資戦略全般について考えたい人は、投資戦略カテゴリの記事も参考にしてみてほしい。楽天証券やSBI証券の口座開設について詳しく知りたい場合は証券口座カテゴリもまとめてあるよ。
よくある質問
Q. 楽天ポイント投資で元本割れしたら、ポイントは戻ってくる?
A. 戻ってこない。ポイントで購入した時点でそのポイントは「消費済み」になり、購入した投資信託や株式は現金で買ったものと同じ扱いになる。売却しても受け取れるのは現金のみで、ポイントとして返還される仕組みはない。元本割れした場合は、そのまま損失として確定するか、値上がりを待つかの判断になる。
Q. 期間限定ポイントを投資に使う裏ワザはある?
A. 楽天証券のポイント投資では使えない。楽天PointClubの「ポイント運用」も期間限定ポイントは対象外。期間限定ポイントは楽天市場での買い物、楽天ペイでの支払い、楽天トラベルなどで使い切るのが現実的な方法になる。「投資に回したい」と思っても、現状ではどのサービスでも期間限定ポイントの投資利用はできないと考えてよい。
Q. 楽天証券とSBI証券、ポイント投資ならどっちがいい?
A. 「どちらが良い」かは、普段どの経済圏を使っているかで変わる。楽天カードで毎月の支払いをしていて通常ポイントが貯まるなら楽天証券、三井住友カードを使っていてVポイントが貯まるならSBI証券、という選び方が自然。証券会社としての機能(取扱商品数、手数料など)は大きな差がないので、ポイントの「貯まりやすさ」で判断するのが実用的だと思う。
Q. ポイント投資にNISA口座は使える?
A. 使える。楽天証券の新NISA口座(つみたて投資枠・成長投資枠)でポイントを使って投資信託を購入すれば、売却益や分配金は非課税になる。むしろ、ポイント投資をするなら税金がかからないNISA口座を優先的に使ったほうが得。特定口座でポイント投資をすると、売却益に対して約20.315%課税される(2026年7月25日時点)ため、NISA口座との使い分けは意識しておきたい。
Q. ポイント投資で得た利益に確定申告は必要?
A. NISA口座での利益なら確定申告は不要。特定口座(源泉徴収あり)で購入した場合も、税金は自動的に徴収されるため原則不要。ただし、特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で利益が出た場合は確定申告が必要になる場合がある。詳しくは国税庁公式サイトで確認してほしい。
Q. ポイント投資を途中でやめたいときはどうすればいい?
A. 積立注文でのポイント利用設定をオフにすれば、それ以降はポイントが使われなくなる。すでにポイントで購入した投資信託や株式は、そのまま保有を続けることも、売却して現金化することもできる。特にペナルティや解約手数料はかからないので、やめたいときにすぐやめられる。
Q. 毎月どれくらいのポイントを投資に回すのが妥当?
A. 「余っている通常ポイントの範囲内」が基本。生活に必要なポイント利用(楽天ペイでの支払いなど)を差し引いて、使い道が決まっていないポイントだけを投資に回すのがストレスがない。無理にポイントを投資に回すために楽天市場での買い物を増やすのは本末転倒になるので、あくまで「余剰ポイントの活用」という位置づけがいいと思う。
リスクと注意点
ポイント投資であっても、購入した金融商品の価格変動リスクは通常の投資と同じ。以下の点を必ず理解したうえで利用してほしい。
- 投資は元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
- ポイントで購入した商品も、売却益には課税される場合がある(NISA口座除く)
- SPU条件やクレカ積立還元率は楽天グループの判断で変更される可能性がある
- ポイント投資は少額になりがちなため、これだけで十分な資産形成ができるわけではない
- 投資に関する税務の詳細は税理士や国税庁への確認を推奨
まとめ
楽天証券のポイント投資は「投資の入り口」としては優秀だけど、デメリットや制限を知らないと期待外れになりやすい。この記事のポイントを振り返っておくね。
- 期間限定ポイントは使えない——通常ポイントだけが投資対象
- 元本割れリスクは普通にある——ポイントだから安全、ではない
- SPU条件は変わりうる——SPU目的だけの投資は危うい
- ポイント投資だけで資産形成は非現実的——あくまで現金積立の補助として位置づける
- 「ポイント投資」と「ポイント運用」は別物——混同すると二度手間になる
わたしの実感としては、ポイント投資で投資の感覚をつかんで、新NISAでの現金積立にスムーズに移行できたのが一番の収穫だった。ポイント投資はゴールではなく、投資生活のスタート地点として使うのが賢い活用法だと思うよ。
この記事を書いた人
楽生き編集部|2020年から個人投資を続けており、楽天証券・SBI証券・松井証券を実際に利用した経験をもとに情報を発信しています。NISA・iDeCo を活用した長期投資をテーマに、初心者が実際につまずく点を重点的に解説しています。

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