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NISA口座と特定口座の違い:初心者に合った選び方を解説

お金の勉強
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はじめに

投資を始めようと思ったときに、まず考えるのがどの口座を使うかという問題です。
「特定口座」と「NISA口座」は両方とも株式や投資信託を買える口座ですが、税金の扱いや上限額などに大きな違いがあります。
本記事では、両者の仕組みやメリット・デメリット、さらに2024年から始まる新NISAも踏まえた選び方をわかりやすく解説します。


1. 特定口座とは?

(1) 証券会社が税金計算を代行する口座

  • 特定口座を開設しておけば、証券会社が売買損益や税金の計算を自動的に行ってくれます。
  • 「源泉徴収あり」にすれば、配当金や譲渡益の税金を自動で引き落としてくれるので、原則確定申告不要です。

(2) 手間が少なく初心者向き

  • 従来、株式投資や投資信託の売買損益を確定申告で申告するのは大変でしたが、特定口座を使えば書類を集める手間が軽減されます。
  • 複数の証券会社で口座を開設している場合は、各社の損益通算を自力で管理する必要もあるので、その点は注意。

(3) 非課税ではない

  • 特定口座は課税口座の一種です。取引で出た利益や配当金には約20%の税金(所得税・住民税など)がかかります。
  • しかし、損益通算や繰越控除が可能なので、うまく活用すれば税負担を減らせる場合があります。

2. NISA口座とは?

(1) 投資利益が非課税になる制度

  • NISAは「少額投資非課税制度」のことで、対象商品から得られる譲渡益・配当金が非課税になる仕組みです。
  • 従来は「一般NISA」や「つみたてNISA」など複数の種類がありました。

(2) 2024年以降は「新NISA」に一本化

  • 2024年からは、積立投資枠・成長投資枠を合わせた「新NISA制度」に移行し、非課税枠が拡大・恒久化される見込み。
  • 非課税投資額の上限対象商品など、従来と大きく変わるため、最新情報をチェックしましょう。

(3) 非課税枠を超える投資は課税対象

  • 新NISAは、毎年の投資上限額を超える部分は非課税になりません。
    ※積立投資枠120万円+成長投資枠240万円=合計360万円

3. NISA口座と特定口座の主な違い

項目NISA口座特定口座
税金非課税(枠内での譲渡益・配当)約20%課税(源泉徴収ありなら自動で天引き)
投資上限年間360万円上限なし
対象商品株式・投資信託
※種類は制度による制限あり
原則すべての金融商品
損益通算不可
※損失が出ても他の口座と通算不可

※他の特定口座や同一年度の損失と相殺可能
申告・計算の手間基本的に非課税のため確定申告不要特定口座(源泉徴収あり)なら確定申告不要
非課税期間新NISA:無期限
旧NISA:5年
旧積立NISA:20年
無期限
※課税口座なので特に制限なし

4. 初心者に合った選び方

(1) コツコツ積み立て&非課税重視なら「NISA口座」

  • 投資枠を超えない範囲でコツコツ投資をしたい場合、NISA口座を使えば利益や配当金がまるごと非課税になるので、小額投資〜中額投資の人には非常に魅力的。

(2) 損益通算など柔軟な税制を使いたいなら「特定口座」

  • 大きな額を投資する、あるいは損失が出たときに他の利益と相殺して税金を取り戻したいなら、特定口座が便利。
  • NISAの投資枠を超えた部分は特定口座で運用するなど、使い分けもよく行われている。

(3) 両方あっても問題なし

  • 1人1口座(1金融機関)までという制限があるのはNISA口座であって、特定口座は複数の証券会社で開設できます。
  • 多くの投資家はNISA口座+特定口座で併用し、非課税枠を活かしつつ、枠を超えた分やNISA対象外商品は特定口座で買う、という形をとっています。

まとめ

  • 特定口座:課税口座の一種だが、源泉徴収ありを選べば自動で税金計算してくれて便利。損益通算や繰越控除を活用できる。
  • 新NISA譲渡益・配当金が非課税という大きなメリットがあり、特に少額・中額の長期投資家に向いている。
  • 多くの投資家は、NISA口座と特定口座を併用して使い分ける。非課税枠をフル活用しつつ、枠を超えた分や対象外商品は特定口座で買うのが定番のスタイル。

初心者の方はまず新NISA口座を開設し、非課税メリットを存分に活かしてみましょう。
さらに投資額が増えてきたら、特定口座も上手に活用して、損益通算や繰越控除などを駆使していくのが理想です。
自分の投資目標やライフスタイルに合わせて、最適な口座の組み合わせを選んでみてください。

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