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はじめに
投資を始める際に、株式と債券、不動産や現金など、複数の資産クラスに分散する「ポートフォリオ」を組む人は多いでしょう。
しかし、一度組んだポートフォリオを放置してしまうと、市場の変動によっていつの間にかリスクが偏りすぎる可能性があります。
そこで重要になるのがリバランスです。今回は、リバランスの基本や実施するメリット・手順などをわかりやすく解説します。
1. リバランスとは?
(1) 資産配分を元の比率に戻す作業
- リバランスとは、複数の資産(株式、債券、不動産、現金など)を保有しているポートフォリオにおいて、目標の配分比率に戻すための調整を行うこと。
- 市場の値上がり・値下がりによって比率が崩れた際に、一部を売却したり買い増ししたりして再び目標のアセットアロケーション(資産配分)に近づける。
(2) なぜ比率が崩れるのか?
例えば、株式が大きく上昇すると、ポートフォリオ全体に占める株式の比率が高くなる。
一方、債券があまり動かない場合、結果的に株式:債券の比率が変化して、本来のリスクバランスと異なる状態になってしまう。
2. リバランスのメリット
(1) リスクのコントロール
- 比率が大きく崩れると、高リスクの資産が増えすぎるなどの偏りが生じ、想定以上の下落リスクを抱えることに。
- リバランスをすることで、当初想定していたリスク水準を維持しやすくなる。
(2) 利益確定の機会
- 株式が大きく上がった際に一部を売却し、他の資産を買い増すことで、含み益をある程度確定する効果もある。
- 相場が急落した際に損失を減らすという意味でも有効。
(3) ルールに基づく客観的判断
- 「上がった資産を売りにくい」「下がった資産を買いにくい」と感じるのは普通だが、リバランスのルールがあれば、感情に流されず淡々と行動しやすい。
3. リバランスの具体的な方法
(1) 目標の資産配分を決める
- まずは、株式:債券:不動産:現金など、どのような配分で運用するかを設定
例:株式50%、債券30%、不動産10%、現金10%など - リスク許容度や投資期間に応じて決定。
(2) 定期的にポートフォリオをチェック
- 半年に1回、または年に1回など、決まった頻度で現在の配分を確認。
- 目標比率から大きくズレている場合にリバランスを実行する。
(3) 売却・買増しで調整
- 配分が増えすぎた資産を一部売却し、減っている資産を買い足す。
- 投資信託の場合は、一部解約や追加購入で調整が可能。
(4)「許容範囲」を設定する方法も
- 配分のズレが±5%など、一定範囲内ならリバランスしないというルールも。
- あまり頻繁にリバランスすると手数料や税金が増えるため、ズレの目安を決めておくと効率的。
4. リバランスのタイミングと注意点
- 半年〜1年に1回
- リバランスのタイミングは、半年〜1年に1回が一般的。頻度が多いとコストが増える。
※ただし大きな相場変動があった場合は、臨時で検討してもよい。
- リバランスのタイミングは、半年〜1年に1回が一般的。頻度が多いとコストが増える。
- 売買手数料・税金
- リバランスに伴う売買には、手数料や売却益に対する税金が発生する場合がある。
- NISA口座を活用したり、投資信託の再投資型を使うなどコストを抑える工夫が必要。
- リバランスに伴う売買には、手数料や売却益に対する税金が発生する場合がある。
- 配当や積立金で調整
- 売却せず、株式の配当金や積立時の追加資金を下がった資産クラスに回すだけでリバランスする手法も。
こうすれば売却益に課税されることなく、配分を徐々に戻せる。
- 売却せず、株式の配当金や積立時の追加資金を下がった資産クラスに回すだけでリバランスする手法も。
5. リバランスにおける心理的メリット
- 相場が極端に動いた際、「もっと上がるかも」「下がるかも」と感情に振り回されることが多い。
- リバランスは「上がった資産を一部売る」「下がった資産を買い増す」という逆張りの要素を含むため、結果的に安いところで買え、高いところで売るチャンスにもなる。
- また、ルールに基づいて機械的に判断するため、精神的な負担が減り、冷静な長期運用がしやすくなる。
まとめ
- リバランスは、複数の資産クラスでポートフォリオを組んでいる場合に、当初の目標配分を維持するための重要な作業。
- 市場の変動で比率が崩れたまま放置しておくと、想定以上のリスクを背負うことになりかねません。
- 半年〜年に1回程度、現在の配分をチェックし、ズレが大きい場合は一部売却・買い増しで調整する。
- 手数料や税金の発生には注意が必要ですが、長期的なリスクコントロールと利益確定の両方を兼ね備えたリバランスこそ、安定した資産形成の大切なポイントと言えるでしょう。
リスクを抑えつつ着実に資産を育てるには、リバランスの習慣化をぜひ実践してみてください。
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