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はじめに
「投資信託を始めたいけど、買うタイミングや売るタイミングが分からない…」という声はよく聞かれます。
しかし、投資信託は長期運用を前提とする商品が多く、個別株ほど短期的な売買タイミングにこだわる必要はないと言われています。
本記事では、投資信託の買い方・売り方の基礎知識や、タイミングをどう考えるべきかを整理しながら解説します。
1. 投資信託の基本的な買い方
(1) 金額指定での購入
- 投資信託は株式と違い、「1口単位で買う」のではなく、「1万円分」「5,000円分」といった金額指定で買える場合がほとんど。
- 少額から始めやすいので、投資初心者にも取り組みやすいメリットがあります。
(2) 毎月積立(ドルコスト平均法)
- 証券会社で自動積立の設定をすれば、毎月(あるいは毎週・毎日)定額で買い付けられる。
- 相場の上下に左右されず機械的に購入するため、買うタイミングを気にしすぎないで済む方法です。
(3) 購入手数料と信託報酬のチェック
- 投資信託のコストとして、購入時手数料(ノーロードなら0円)と信託報酬(運用管理費用)が重要。
- 長期的に見れば、信託報酬が数%違うとリターンが大きく変わるので注意しましょう。
2. 投資信託の売り方
(1) 金額指定での売却
- 買い付け時と同様、投資信託を「1万円分売る」「全部売る」など、金額や口数を指定して売ることが可能。
- 投資信託の価格(基準価額)は1日1回更新されるため、リアルタイムではなくその日または翌営業日の基準価額で売買成立します。
(2) 一部売却か全額売却か
- 投資信託は、必要な金額だけ部分的に売ることができる。
- 急に現金が必要になった際など、使う分だけ売却して残りを保有しておくといった柔軟な運用が可能。
(3) 解約手数料(信託財産留保額)の確認
- 一部の投資信託には、売却時に信託財産留保額がかかる商品があります。
- 売却の際に費用がかかるかどうか、事前に目論見書や商品概要で確認しておきましょう。
3. タイミングはどこまで気にするべき?
(1) 長期運用前提なら細かいタイミングは二の次
- 投資信託は、市場全体に分散投資するものや、アクティブ運用のものなどさまざまありますが、いずれにせよ長期運用を想定しているケースが多い。
- 短期的な上下に振り回されず、コツコツ買い続けることが大切。
(2) ドルコスト平均法で自動化
- 「暴落のときに買いたい」「高値のときに買いたくない」と言っても、先読みは難しい。
- ドルコスト平均法を使い、毎月一定額を積み立てることで、買うタイミングを分散させてリスクを平準化できます。
(3) 相場状況を見て一気に買うのはリスク大
- 「今が底値!」と判断して一括投資してしまうと、さらに下落が進む可能性も。
- もし大きな資金を一度に投資する場合でも、数回に分けて時期をずらすことでリスクを抑えられます。
4. こんな場合は売却を検討しよう
- 目標金額に達した
- 投資を始める前に設定していたゴール(例:結婚資金、住宅頭金)が達成できたら、一部または全額売却を検討する。
- ライフイベントの変化
- 就職・結婚・転職・出産などで資金計画が大きく変わったとき、投資方針の見直しが必要になる場合も。
- 商品の質的な問題が判明
- 運用方針の大幅な変更や、信託報酬の急上昇など、商品そのものの魅力が失われた場合は乗り換えを検討。
5. 投資信託の売買事例:タイミング別ケーススタディ
(1) 毎月積立+長期保有の場合
- Aさんは毎月1万円をS&P500インデックスファンドに積立。
- 5年後、急に株価暴落が起きても、積立は継続。安値で多く買えた結果、回復時に大きなリターンを得られた。
- 必要資金が発生したタイミングで、積立の一部を部分売却し、残りはさらに長期保有。
(2) 一時金を一括投資する場合
- Bさんは退職金200万円を投資信託で運用したい。
- 「いきなり全部購入」が不安なので、3〜4回に分けて数ヶ月おきに買付を実施。
- リスクを抑えながら、複利効果を狙う。売却時は必要金額分のみ部分売却し、再投資も検討。
まとめ
- 投資信託は金額指定で買えるため、少額からでも始めやすく、毎月積立や長期保有に向いています。
- 短期的なタイミングにこだわるよりも、ドルコスト平均法でコツコツ積み立てる方が、初心者でもリスクを分散できるのが特徴。
- 売却タイミングも、「目標金額の達成」「ライフイベントの変化」「商品の魅力の低下」が主な検討材料となります。
- 長期視点で運用し、相場の上下に振り回されないことが、投資信託の売買のポイントと言えるでしょう。
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