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はじめに
「どの国の株式に投資したらいいのか迷う…」という方に注目されているのが、全世界株投資です。
世界中の株式市場にまんべんなく投資できるため、特定の国や地域に偏らずに分散できるのが大きな特徴。
本記事では、全世界株投資のメリット・デメリットをわかりやすく解説しながら、その分散効果について考えていきます。
1. 全世界株投資とは?
全世界の株式市場に投資
- 米国や日本、欧州、新興国など、世界各国の株式を対象にしたインデックスファンドやETFに投資する方法。
- 代表的な指数として、MSCIオールカントリー(MSCI ACWI)やFTSEグローバル・オールキャップなどがある。
一度に複数の国・地域に分散
- 1つの商品を買うだけで、アメリカやヨーロッパ、新興国など幅広い地域に投資している状態となる。
- 個別銘柄を選ぶ手間がかからず、初心者でも気軽に始めやすい。
2. メリット
(1) 高い分散効果
- 世界中の企業に投資するため、地域的リスクを分散できる。
- 仮にある国の景気が悪くても、他の国・地域の成長でカバーされる可能性が高い。
(2) リバランスの手間が少ない
- 自動的に世界の時価総額比率に合わせて構成される商品が多く、ポートフォリオの調整を自分でやる手間が少ない。
- 楽天証券やSBI証券などで扱っている「全世界株インデックスファンド」を1本積立しておくだけで、半自動的にリバランスが行われる。
(3) 長期的な成長期待
- 新興国や先進国など、さまざまな市場が連動して経済成長すると、世界全体の株式価値が底上げされる可能性が高い。
- どの国の株が将来伸びるか分からない時に、「とりあえず世界全体に分散しておく」という考え方が有効。
3. デメリット
(1) 米国市場に比べリターンが低めになる可能性
- 近年、米国株(S&P500など)は高い成長率を示しており、全世界株はややリターンが劣るケースも。
- 「やはりアメリカの比率が大きいファンドが良いのでは?」と考える投資家もいる。
(2) 為替リスク・地域リスクが複数重なる
- 世界各国の通貨や経済状況にまたがって投資するため、為替や政治リスクが複合的に発生。
- 広く分散している分、大きなマイナスになりにくい一方、特定国が急成長しても「そこだけ集中投資」ほどの爆発力は期待しづらい。
(3) 費用がやや高い場合も
- 全世界株ファンドやETFには、国ごとの株式を組み入れるための管理コストがかかる。
- 最近は低コスト商品も増えているが、米国単一のインデックスファンドより信託報酬がわずかに高めの場合がある。
4. おすすめの運用スタイル
- 積立投資(ドルコスト平均法)
- 毎月コツコツと買い増ししていくスタイルが主流。
- 為替や相場の上下に一喜一憂せず、長期的に継続するのがポイント。
- NISAやiDeCoとの併用
- つみたてNISAやiDeCoの非課税枠内で、全世界株インデックスファンドを積立する方法が人気。
- 税制優遇×分散投資でリスクを抑えつつリターンを狙う。
- 他の資産クラスとの組み合わせ
- 全世界株だけでなく、債券や金、REITなども組み合わせると、さらに安定感を高められる。
- 自分のリスク許容度に応じて配分を決めると良い。
5. 全世界株を選ぶときのチェックポイント
- 運用コスト(信託報酬)
- インデックスファンドの場合、できるだけ低コストの商品を選ぶのが基本。
- 組入国の比率
- 全世界株とはいえ、多くは米国株の比率が高いのが一般的。
- どのくらいの比率で地域配分されているかをチェック。
- 純資産額の推移
- ある程度の純資産額が大きいファンドを選ぶと、途中で運用終了(繰上償還)になるリスクが低い。
まとめ
- 全世界株投資は、1つの商品で幅広い国や地域に分散できるため、初心者にとっても非常に魅力的な選択肢。
- 米国株単一の投資ほどの爆発力はないかもしれませんが、どの国が成長するか見通しにくい時代には有効なリスク分散手段と言えます。
- 長期的な資産形成を考えるなら、低コストな全世界株インデックスファンドをコツコツ積み立てる方法がおすすめ。
- 為替リスクや地域リスクは複数あるものの、広範囲に分散しているため、大きく崩れにくいのもポイントです。
まずは少額からでも始めて、**「投資を続ける習慣」**を身につけましょう。全世界株は、時間を味方にして安定的な資産形成を目指す投資スタイルにぴったりです。
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